【活動レポート〜NPO法人ゆめ・まち・ねっとさんへ訪問〜
こんにちは!学生ディレクターのこもりんです♫
6/12(日)・6/13(月)、もくもくセンター利用者の学生いっせいさんと一緒に富士市にあるNPO法人ゆめ・まち・ねっとさんへ訪問しました。
「将来、地元にプレーパークをつくりたい!」といういっせいさんのひと声から、ゆめ・まち・ねっとさんが運営する静岡県唯一のプレーパーク「たごっこパーク」へ伺う計画がはじまりました❗️
※プレーパークとは...
禁止事項をできるだけ少なくし、自分の責任で自由に遊ぶことをモットーにした子どもたちの遊び場。
以下、一緒に訪問したいっせいさんの活動レポートになっています。訪問記録が時系列順に等身大の語りで綴られています。ぜひご覧ください!
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2022年6月12日~13日の二日間、僕達はNPO法人ゆめ・まち・ねっと様を訪れました。
まず、初めに参加させて頂いたのは「冒険遊び場たごっこパーク」。
朝の10時から小学生達は元気よくボール遊びをしていました。僕らは準備のお手伝いをした後、自由にこども達の遊びに参加しました。ここでのルールはこども達を大人が制し、コントロールするようなことはしないこと。様々な背景のこども達もいることから個人情報に関する質問をしないこと。ここにいる大人は皆こども達の自由な遊びをそっと見守りながら、こども達の「語り」に耳を傾けていました。
僕はまず裸足になって、泥にまみれることから始めました。
持ってきた水着に着替え川遊びをしたり、鬼ごっこをしたり、焚き火でカップラーメンを食べたり、17時過ぎまでノンストップでこども達の遊びにひたすら参加しました。
5時間以上も遊んだのは、本当に久しぶりでしたが、不思議と疲れてはいませんでした。
むしろ、こども達からパワーをもらったかのように元気いっぱいな気持ちになりました。
僕の実家は庭が広く、木登りやどろんこ遊びをして育ってきました。こんな気持ちはいつぶりだろう。子どもの頃に感じていた外遊びのワクワク感が体全身に満ち満ちていました。
一緒に参加したこもりんは「青春回帰」と言葉にしましたが、まさにその通り。大人にとっても子ども心に純粋に楽しめる場所は青春を思い出させてくれる場所であり、「こんな居場所が欲しかった」と言う思いも溢れる場所だと感じました。
次に訪れたのは、宿泊させて頂いた「みんなの家むすびめ」。家の門の壁には青いペンキの上から「みんなの家 むすびめ」と大きく書かれていました。中には、17年間のゆめ・まち・ねっとの歴史が詰まっていました。駄菓子コーナーやジュース、お酒の販売。パソコンや数々の興味深い本と資料。1週間くらい泊まっていたくなるような素敵な場所でした。どこか秘密基地のようなワクワク感を感じていました。
夜は、約4時間にも及ぶ渡部さん夫妻と活動に参加しているみっこさんとの語り合いの時間。
これまでの活動の歴史や、こどもと関わる上での想い、こどもとの「物語」などたくさんのことをお聴きしました。
「数」を実績とした居場所ではなく、「誰とどんな関わりをしたいか」という「質」の部分を大切にしているお二人の活動だからこそ、こうして長く活動が支援されており、愛され続ける居場所であるのだと感じました。
渡部さん夫妻は、こども達から「たっちゃん」、「みっきぃ」と呼ばれています。
こどもと関わる大人達は「先生」、「職員」、「○○くんのお母さん」などどこか立場があったり役割の中でこどもと関わることになります。そうした中で、あえて愛称をつけることはこども達と対等以下の存在であり、本人がきちんとその場に存在している証明となります。
僕は、普段未熟ながらこどもと関わる仕事をしており、その場での存在はスタッフです。職場では、「いっちゃん」、「うえぴー」と呼ばれ、こども達は慕ってくれますが、スタッフらしい動きがまだ苦手な僕は「どうあればその役割に沿った大人であることができるか」そう考え続けていました。確かにその職に就く大人として、こどもの課題とも向き合うことが大切であり、馴れ合いだけではいけない仕事です。ですが、最近の僕は考え過ぎていたのかもしれません。愛称のお話を聞いた時、肩の力がスっと抜けたように「ああ、僕はこども達から見たらいっちゃんなんだ。うえぴーはうえぴーなんだ」と思いました。まず、こども達から見た自分の存在が信頼に値するものであり、気軽に名前を呼びあえる関係性でいたいとそんな風に考えました。課題を与えられ、社会で生きていくための知識や経験を日々大人達から学ぶこども達。時におしつけのようにやらされるものもある中で、「頑張らせる」んじゃなく、「頑張れる」環境であるために大人もパーツのひとつですね。
翌日、「こどものたまり場 おもしろ荘」に参加しました。
こちらもこども達が楽しめるコンテンツで満ちていました。駄菓子屋さんもあり、カードゲームや本を読んだり、近くの公園で遊んだり。自由が溢れていて、またまた元気をもらいました。今日だけでなく、またここに来たい!心から思いました。
また、おもしろ荘では、放課後児童クラブの方が訪れ、2時間ほどお話させて頂きました。放課後児童クラブの現場の声を聞き、こどもの居場所であるはずの場所が大人達にコントロールされた場所となっているリアルを感じました。僕は現場を見た訳ではないのでなんとも言えませんが、ただただ無力感が募るばかりでした。
渡部さんに二日間のお礼をした際、「行政の課題をどうにかしようとしたって、文句を言うだけではどうにもならない。自分で居場所を作るメリットは、好きなようにカスタマイズできること。資金も人も動き出せば自然とついてくる。行政ではできないことができる。これから自分達らしい居場所を作っていってください。」と応援してくださいました。僕には何ができるだろう。分からないけれど、まずは思うままに進み続けよう。僕にとって渡部さんの応援は温かく、これからのエネルギーの源になるように感じました。
この2日間は一生忘れない思い出になりました。渡部さん夫妻には大変お世話になりました。たくさんの元気とパワーを頂きました。
僕の物語がいずれ居場所を形づくった時、今度は僕が未来ある若者に元気とパワーを与えられるような大人になりたいです。
ここまでご覧くださりありがとうございました。
植田一成
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